膨らむ⇨凹む

ガラス粉と酸化銅を混ぜ、鋳型のなかで焼成するとガラス粉が熔けるにつれて激しく発泡し、膨らみはじめる。

これを急冷するとこんどは萎み出し、遂には鋳型に沿った皮膜を留める。

この膨張と収縮の運動で描き出される皮膜の内側は、特にまるい鋳型の場合に伸びやかな空間となるようだ。

無数の気泡が生成した、ひとつの空間を持つ青い構造体。それらは私に器物のおおらかな原点を想起させてくれる。

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